【徹底解説2/4】プランマブロックとピローブロック

 徹底解説シリーズ第2弾は、「プランマブロックとピローブロックの違い」を、設計・調達ご担当者様向けに説明いたします。

プランマブロックVイラスト

プランマブロックとピローブロックの違い

 プランマブロックとピローブロック(正式名称:インサート軸受ユニット・転がり軸受ユニット)は、軸受箱という大きな括りの中でそれぞれJISで各々の定義が示されております。

※詳しくはJIS本文をご参照ください。大きな相違点は下記の通りです。

  • 二つ割れになっているか否か
  • 静破壊荷重計算値の違い
  • ベアリングやアダプタが組み込まれているか否か

違い1)二つ割れになっているか否か

 双方の最もわかりやすい相違点は、二つ割れになっているか否かです。二つ割れになっていると、内部点検やベアリングの交換・グリスやオイルの交換が簡便であるという利点があります。

 二つ割れになっている  プランマブロック

 二つ割れになっていない ➡ピローブロック

※ピローブロックに似た構造の一体形プランマブロックVは、Vピローとも呼ばれる、日本特有のプランマブロックです。

違い2)静破壊荷重計算値の違い

 原則的に、プランマブロックの方がピローブロックよりも大きな荷重を受けることを目的として作られています。その為、静破壊荷重計算値に大きな差異があり、下記のような違いとなります。

 大きな荷重を受ける    ➡プランマブロック

 大型ベアリングを利用する ➡プランマブロック

 大口径の軸を利用する   ➡プランマブロック

 特殊ベアリングを利用する ➡プランマブロック

 高速回転する       ➡プランマブロック

 小さな荷重を受ける    ➡ピローブロック

 小口径の軸を利用する   ➡ピローブロック

 回転数が少ない      ➡ピローブロック

違い3)ベアリングやアダプタが組み込まれているか否か

 ピローブロックは、インサート軸受ユニットや転がり軸受ユニットと呼ばれるように、ベアリング等が組み込まれた仕様となっており、ユニットとして購入することになります。

 プランマブロックは規格化されたベアリングに沿って寸法形状が設定されているため、型番・寸法さえあっていればメーカーを選ばずベアリングを格納することが可能です。また、特殊なベアリングや大型ベアリングにも対応することができるのがプランマブロックの特徴です。

 ベアリングが組み込まれていない     プランマブロック

 ベアリングやアダプタが組み込まれている ➡ピローブロック

 

置換事例(ピローブロック➡プランマブロック)

【事例】ジェットコースターの滑落衝撃部で使われていたピローブロックに不安があるとの相談を受け、プランマブロックへの交換を提案した結果、置換が実施されました。

 上記のように、瞬間的な衝撃による最大荷重値によって、ピローブロックの使用が危険な場合も多々あります。その場合は、一体形プランマブロックVを利用して簡単に置換が可能です。

 

保守交換コストについて

 プランマブロックとピローブロックでは、保守交換についても大きな差があります。プランマブロックでは、二つ割れとなっている為ベアリングやアダプタのみ交換することができ、ランニングコストが安価です。ピローブロックでは、ベアリングのみの交換ができないため、ユニット毎交換する必要があり、ランニングコストが割高になります。

 ベアリングだけ交換できる(ランニングコスト安価) ➡プランマブロック

 ユニット毎交換する(ランニングコスト割高)    ➡ピローブロック

 

まとめ (プランマブロックとピローブロックの違い)

二つ割れになっているか否か

静破壊荷重値が違う(重荷重・高速回転はプランマブロック)

ベアリング等が組み込まれているか

ピローブロック➡プランマブロックはVピローで簡単置換

ピローブロックは保守交換コストが割高

    ※プランマブロックとピローブロックの保守交換費用を比較した場合

設計・品質管理担当

プランマブロックの設計ならびに品質管理を担当しております。多くの方に役立つプランマブロック関連情報を、定期的に掲載して参ります。