徹底解説シリーズ第3弾は、調達ご担当者様向けに「プランマブロックの価格」について説明します。主に、受注製作ケースの価格要素について解説していきます。調達時の基礎情報として、御参考になさって下さい。
概要
まず初めに、OKSプランマブロックでは標準品シリーズSN500/SN600/SN3000/SD500/SD3000を在庫しており、在庫品と受注製作品で製品単価は大きく変動します。
プランマブロックの価格は、大まかに4つの要素から成り立ちます。構成主要素は、材質・型番・形状・数量の順です。
1.材質
2.型番
3.形状
4.数量
材質
材質選定が価格決定の大きな部分を占めており、まず初めに材質を検討・選定しなければいけません。代表的な材質はFC200(ねずみ鋳鉄)ですが、用途によってFCD450(ダクタイル鋳鉄)・SC450(炭素鋼鋳鋼)の3種類を比較検討する必要があります。
材質 | 価格と品質 |
FC200 | 最も安価、引張強さ・耐荷重性は3つの材質の中では小さい |
FCD450 | FC200とSC450の中間の価格と品質 |
SC450 | 最も高価、最高品質の引張強さ・耐荷重性 |
型番
型番の数字は末尾2桁が大きくなるにつれ口径が大きくなるため、末尾2桁の数字が大きくなれば大きなプランマブロックを意味し、素材重量も上昇し価格も上昇します。
一概には言えませんが、特殊仕様のプランマブロックでは型番が長いほど加工工程が増える傾向があり、価格は上昇します。特殊仕様の例)温度計設置のねじ穴を空ける、角溝仕様にする、心高を下げる
形状
標準的な底部がぬけた形状か、強度を増すために底部を埋めた底ベタ型かで素材重量が変動するため、価格を決める要素となります。その他特殊形状となると型改造費等が必要となり、製品価格が高くなる可能性があります。
数量
弊社では1個~受注製作を承っておりますが、製造数量が少ないほど1個あたりの工程割合が増加し、価格は上昇します。ただし、重荷重用プランマブロックSD等の大口径プランマブロックの場合、数量が与える価格要素は小さくなります。
まとめ (プランマブロックの価格)
FC200➡FCD450➡SC450の順に材質単価アップ
型番末尾2桁大きくなるほど価格アップ
底ベタ型の場合は価格アップ
数量が多いほど、価格ダウン