【徹底解説4/4】プランマブロックの型番解読術

 徹底解説シリーズ最終回は、設計・調達ご担当者様向けに「プランマブロックの型番解読術」を説明して参ります。大手ベアリングメーカー型番に関する主要事項を中心にまとめています。

プランマブロックの型番解読術

概要

 プランマブロックの型番は基本部分についてはJISに定められた通りですが、各社戦略的に型番を設定しています。本記事では、難解な各社型番の規則性について少しでも体系を理解できるよう解説しています。ベアリング大手3社の型番を比較検討します。

 NSK社型番(以下、NSK型番)

 ※OKSプランマブロックでは、NSK型番を基に型番設定をしております。

 NTN社型番(以下、NTN型番)

 ジェイテクト社型番(以下、KOYO型番)

 

NSK型番

プランマブロックの形式記号:SN/SD/SG/V/VT

アダプタ付き軸受の場合:500/600/3000/3100

円筒穴軸受の場合:200/300

底ベタ記号:B(全ベタ型)

異口径記号:C ※SN214C~SN232Cで片側口径部寸法がNTN型番と5㎜差

取付ボルト穴記号:H(2箇所キリ穴)/F(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:N

材質記号:省略(FC200)/FD(FCD450)/SC(SC450)

取付座端面加工記号:J

 

NTN型番

プランマブロックの形式記号:SN/SNZ/SD/SAF/SV

テーパー穴軸受の場合  :500/600/3000/3100/3300/3400

円筒穴軸受の場合:200/300/3500/3600

底ベタ記号:F(底平型 ※全ベタではなく一部ぬすみ有り)

異口径記号:Z ※SNZ214~SNZ232で片側口径部寸法がNSK型番と5㎜差

取付ボルト穴記号:F(ボルト穴なし)/B1(2箇所キリ穴)/B2(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:M3(片側口径部のシール部にはめ込んだもの)

        M1(片側口径部を鋳込んだもの)

        M2(片側口径部の端面に鉄板を取り付けたもの)

材質記号:省略(FC200)/N1(FCD450)/N(SC450)

 

KOYO型番

プランマブロックの形式記号:SN/SSN/SD/V

テーパー穴軸受の場合:500/600/3300/3400/3100

円筒穴軸受の場合:200/300

底ベタ記号:H(全ベタ型※SSNも底ベタタイプ)

異口径記号:SSN ※NSK型番と同様の寸法

取付ボルト穴記号:F1(2箇所キリ穴)/F2(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:Y   (軸端箱本体にて一端密閉形とする)

        Y1  (シール溝に鋼板使用)

材質記号:省略(FC200)/G(FCD450)/S(SC450)

 

まとめ(プランマブロックの型番解読術)

OKSプランマブロックでは、図面および型番による技術打合せを承っております、型番解読のご相談等お気軽にご連絡ください。

底ベタ記号:B(NSK) / F(NTN) / H(KOYO)

異口径記号:C(NSK) / Z(NTN) / SSN(KOYO)

取付ボルト2つ穴:H(NSK) / B1(NTN) / F1(KOYO)

取付ボルト4つ穴:F(NSK) / B2(NTN) / F2(KOYO)

材質記号(FCD450):FD(NSK) / N1(NTN) / G(KOYO)

材質記号(SC450):SC(NSK) / N(NTN) / S(KOYO)

軸端カバー記号:N(NSK) / M1~3(NTN) / Y・Y1(KOYO)

 

徹底解説シリーズ【第1弾】【第2弾】【第3弾】はこちら  

設計・品質管理担当

プランマブロックの設計ならびに品質管理を担当しております。多くの方に役立つプランマブロック関連情報を、定期的に掲載して参ります。